ベトナムのお正月の必須アイテムは3つ!お年玉は大人も貰えちゃう?
一年でもっとも華やかな街を見られるTET。来年はぜひ来てください!
日本のみなさん、こんにちは!ジモタツのハノイ特派員のアンです。私はベトナムのハノイにある(株)bellsystem24-Hoa Sao(以下ホアサオ)のコミュニケーション・チームに所属しています!今回はベトナムのお正月、TET(テト=旧正月)についてご紹介します。
TETの期間中、人は皆、笑顔に包まれます。大切な家族や友人たちと、新年の幸せなひと時を共に過ごせるからです。街はTET定番の桃の花などで飾りつけられ、写真のように賑わいます。
国民の祝日が年間10日しかないベトナムで、TETの5連休は貴重。土日を合わせるとさらに長いお休みとなり、この機会を狙って帰国する人も多いです。けれどもTETの日程は、毎年少し変わるので、翌年のカレンダーが出るまで日程がわからず、インターネットで来年のTETがいつなのか、検索したりするんですよ。
今年は2月15日~2月20日にあったTET。来年は皆さんとぜひTETを楽しみたいので、TETを過ごすための「必須アイテム」を中心に、ご紹介します!
TET必須アイテム① 幸運を運んでくれる「桃の花」
こちらの女性は、手に可憐な桃の小枝を持ち、美しく豪華なアオザイ(=ベトナムの民族衣装)に身を包んで、TETを祝っています。まさに彼女が「春」を街に呼び込んでいるよう。とってもステキ。
彼女が持っているのはTETの必須アイテム①「桃の花」。桃の花が無くては始まりません。美しい花をたくさんつけた、フレッシュな小枝が新年の幸運を招くと信じられていて、この時期の花屋は桃の花の柔らかなピンクに包まれます。
今日は私も花市場でお買い物をしてみます。イケメンな店員さんが「ウチの花はすごくキレイだよ!」っと見せてくれます。本当にきれい。たくさんの幸運が訪れるようにと、つぼみがたくさんついたフレッシュな枝を吟味します。
この時期、ニャット・タンの農園は一面のピンク色。ニャット・タンは桃花の栽培が盛んな地で、午後には街中の市場にTET用のフレッシュなお花を届けなくてはならないので、農家の人たちはてんてこまいです。下の写真はバイクの荷台に綺麗な花がたくさんついた小枝を積んでいるところ。
杏(あんず)やキンカンの小枝もこの時期花屋で手に入るアイテムの一つ。桃と同じように、幸せを願って自宅や会社で飾るために買い求めます。
TET必須アイテム② 子どもたちも喜ぶ 伝統菓子
この時期の市場には、ちまきや、キャンディー、さまざまな伝統的なお菓子が並び、彩りを添えます。日本のお正月と同じように、TETは各家庭にお客様が来ることも多いので、おもてなしのためにこういったお菓子を購入するのです。
定番はポークペースト入りの「揚げちまき」。主にベトナム北部でTETの食べ物として古くから愛されてきました。アツアツの「揚げちまき」が市場に並んでいます。おいしそう!
TET必須アイテム③ お年玉用「ポチ袋」と「お飾り」
日本でも、子どもたちが楽しみにしているお年玉がありますよね。TETでもお年玉をあげる習慣があります。最後のマストアイテムは、この「ポチ袋」。TETのイメージカラーは、縁起が良い色とされる赤。店頭には赤い小物やお飾りが所狭しと並んでいます。
これでTETの必須アイテムは全部揃いました!きらびやかな街を抜け、自宅用のお飾りと赤い封筒を購入した後、向かった先は・・・。
TETの楽しみ。大人も子どもも貰えます
さて、買い物を終えた私は、なんとなく「良い予感」に誘われて街中から会社に到着。
「良い予感」が何かって?そこに、同僚の武藤さんが登場。武藤さん、その赤い袋はひょっとして?
お気づきですね。日本ではお年玉は子どもが貰うものですが、ベトナムでは、会社の上司や年上の同僚から、大人もお年玉を貰える、という習慣があるのです!
武藤さんが突然、後ろ手に何か隠しながらやってきました。わ、びっくりした!
武藤さん、お年玉をくれるの?うわー、嬉しい!と、みんな、視線が武藤さんの手元にくぎ付け。(笑)
TETの慣習だとわかっていても、武藤さんからお年玉をいただいて、やっぱりはしゃぐ私たち。
嬉しいー!今年もハッピーに過ごせそう!見て!みんなのこの満面の笑顔。
そして私たちからもお返しに、今年が武藤さんにとって素晴らしい年になるよう祈りを込めて、桃の小枝をプレゼント。
武藤さんも私たちからのサプライズ・ギフトを受けて、とても嬉しそう。
よかった。その小枝、つぼみもたくさんついているんですよ。よく吟味して買った甲斐がありました!
最後にみんなで記念撮影。良い1年になりますように!
いかがでしたか?TET楽しそうでしょう?来年は2月5日~5日間の予定。
来年はぜひ一緒にTETを祝いましょうね!ではまたお会いしましょう!See You!