くまモンがいっぱい!銀座の一等地から熊本の魅力を発信し続ける『銀座熊本館』
待望の(?)熊本県に初上陸したアンテナショップ探検隊。イートインコーナーではお酒も飲めます!
銀座のシンボルともいえる数寄屋橋交差点から新橋方面に徒歩2分、ソニービル(2018年2月現在解体中)すぐ横のビルに「銀座熊本館」はあります。
「熊本県といえば、日本中に愛される“くまモン”だぁ!」と探検に訪れると……いました!入り口横のウインドウでお客様を出迎える、ビッグな“くまモン”のぬいぐるみ。
「くまモンは、熊本県知事から営業部長兼しあわせ部長を任命されていて、日本全国はもちろん、海外でも活躍しています。熊本県産の商品をアピールするアイコンとしても幅広く活用されていて、その効果は絶大です。」
そう語るのは、熊本県東京事務所くまもとセールス課参事の木村さん。木村さんは熊本県長洲町のご出身で、東京で広く熊本県をPRされているそうです。
では、さっそく木村さんの案内で「銀座熊本館」を探検してみましょう。
旬の果物や野菜を産地直送で品揃え
入り口近くには、旬の熊本産柑橘類がズラリ。香り高い「晩白柚(ばんぺいゆ)」、高い糖度と酸味のバランスが絶妙な「デコポン」など、甘い香りが探検隊を魅了します。
「熊本では柑橘類が豊富に生産されています。あたたかい気候のため、熊本産柑橘類の旬は、春ではなく冬。夏の果物であるスイカも、7月には終わってしまうほどです。」
なお、デコポンは「100%ストレートジュース」や「デコポン果汁入りポン酢」などの関連商品も充実しています。
柑橘類の奥には、地元でとれた新鮮野菜も並んでいます。
「熊本は海あり山ありと、豊かな自然に囲まれているため、農産物・畜産物・水産物とあらゆる産物に恵まれています。『銀座熊本館』では、それらをはじめ約1000品目を取り揃えています。」
1000品目とは圧巻!では、その中でも特に人気の高い商品を教えていただきましょう。
人気商品ランキングの上位は熊本銘菓
「昨年12月の月間人気商品ランキング1位は『熊本いきなり団子』です。ホクホクのさつま芋とコクのある餡をモチモチした特製生地で包んだ、素朴な郷土の銘菓ですね。名前の由来には、突然お客さんが来てもすぐ出せるから、さつまいもをいきなり輪切りにしてくるんで蒸すから、生のさつまいもを入れるから(生成り)など、いろいろな説があります。」
2個食べればお昼ごはんはいらなくなるくらい、お腹いっぱいになるとか。甘いものに目がない探検隊は自分買いをして、翌日さっそくお昼ごはんがわりにおいしくいただきました~。
銘菓といえば、やわらかな求肥(ぎゅうひ)を風味豊かな大納言あずきで包んだ「誉の陣太鼓」も、常に人気ランキング上位に入るとか。
「幅広い世代に愛される人気商品ですが、2016年4月に発生した熊本地震の直後は製造ができず、3カ月ほど入荷できなかったのです。」
「陣太鼓」に限らず、熊本地震直後は生産・製造がストップした商品が多かったといいます。
「そんな中、『復興支援として熊本産の商品を買おう』と当店に多くのお客様がご来店くださり、店の外まで行列ができました。みなさんのお心遣いが大変ありがたかったです。」
食卓を彩る熊本の逸品たち
ヨシ!探検隊も復興の一助になるべく、名産品を買って帰るぞ!
今晩のごはんのお供になるものはないかなぁ。
「オススメは、ふりかけの元祖『御飯の友』です。日本が食糧不足だった大正初期、薬剤師の吉丸末吉氏が、カルシウムを補う食品として小魚を乾燥させ粉末にして調味し、日本初といわれるふりかけ『御飯の友』を誕生させました。 熊本の食卓では、ふりかけといえばこの商品です。」
さらに、「納豆」が数種類並んでいるのも気になります。じつは意外(?)にも熊本は、西日本の中でも納豆の消費量が多いとか。その他にも「高菜漬」「有明海苔」など、ごはんのお供が豊富にラインナップされています。
続いて、みそ汁の具になるものは……おや、一風変わったこの「油揚げ」は何?
「熊本県北部にある南関町特産の『南関あげ』で、古くから地元の家庭で親しまれている伝統食品です。水分を極力抜いて揚げているため、常温でも約3カ月の長期保存ができます。調理する前はパリッとしており、ダシや煮汁がしみこみやすいので、ふっくらとジューシーな食感が楽しめます。」
うん、これで食卓を囲むのが楽しみになりますね!
米どころ熊本は「米焼酎」がウマイ!
西日本一の米どころとされる熊本は、お酒がおいしいことでも有名。「銀座熊本館」にも日本酒や焼酎がズラリと並んでいます。
「中でもオススメは、熊本県の人吉・球磨地方で造られる『球磨焼酎』ブランドの米焼酎です。球磨川の清冽な水と豊かな米を原料としており、地名を冠することを世界貿易機関(WTO)に認められている数少ないブランドなんですよ。」
現在、蔵元は28蔵あり、200以上の銘柄があるといいます。
おいしいお酒がゲットできたら、おいしいおつまみも欲しいですよね。
あっ、ご当地グルメ「馬刺」を発見!
「当店では冷凍で販売していますが、熊本ではスーパーの冷蔵コーナーに『馬肉』が品揃えされています。地元では、刺身はもちろん、焼き肉やすきやきなどでも馬肉を食べますね。」
さらに、郷土料理の「からしれんこん」も発見しちゃいました。
「おつまみなら、『豆腐の味噌漬け』もオススメです。平家落人によって生み出された保存食で、約800年にわたって受け継がれてきた五木村の逸品。中でも『山うに豆腐』は、うにを思わせるような食感と風味で、人気商品の一つです。」
なお、「銀座熊本館」の2階にある「ASOBI Bar」では、「球磨焼酎」などのお酒とともに「馬刺」や「からしれんこん」などの熊本名物が味わえます♪
「くまモン」と一緒に「がんばろう熊本!」
魅力商品のトリを飾るのは、やっぱり「くまモン」だモン!アンテナショップ内にある階段を昇って2階に行くと、「くまモン」グッズコーナーがお目見え。雑貨・文房具から洋服まで、あらゆるアイテムに「くまモン」が登場だモン!
「ここ数年は、外国人旅行客の方が多くご来店され、『くまモン』グッズをお買い求めになられます。人気商品は『クリアファイル』で、くまモンがフランスやイギリスなどさまざまな国の観光スポットでポーズをとっている画像がプリントされています。」
ビッグサイズのぬいぐるみも人気だそうで、抱きかかえるほどのサイズでも、海外からのお客様が購入されるとか。いまや世界中から注目されるキャラクターとなっているんですね。
熊本県は、熊本地震からの復興がまだ道半ば。「がんばろう熊本」と書かれた商品もいくつかありました。物産品を購入するもよし、熊本を旅するもよし、微力ながらも熊本を応援し続けたい……そう実感した取材でした。