これを読めば名古屋がわかる?その街のユニークな点を勝手に紹介しちゃうシリーズ。名古屋編
県名より有名な都市ランキングトップ「名古屋市」。雑多でニッチで自由な街の「コメダ珈琲」でコーヒーを飲みながら書きました。
戦国時代の三英傑(織田、豊臣、徳川)ゆかりの地、さらに源頼朝、柴田勝家、前田利家、加藤清正も名古屋生まれって知っていました?モノづくり、文化、スポーツそれぞれの分野で世界を魅了し、天下統一がその地に生まれたものの宿命か。県名より有名な都市ランキングトップ「名古屋市」の不思議な世界を紹介します。
豆みそ文化
名古屋の味噌汁といえば、濃い色をした赤味噌。全国的にもっとも一般的な米みそや麦みそにも赤味噌はありますが、名古屋を含め東海圏の赤味噌は豆みそで、より茶黒いんです。八丁味噌も豆味噌のひとつです。
そして、料理に使うだけでなく、ソースのひとつとして、かけて食べたりもします。ジモト人の冷蔵庫には、ケチャップやマヨネーズなどとともに、万能みそだれもストックされているんですよ。万能みそだれは、市販もされていますが、各家庭で作ることもあります。
味噌カツ・串カツ
ジモト人は、カツにみそだれをかけます。
みそだれは基本的に何にかけても合います。ソースの選択肢が多い分、「今日は何をかけよう」と迷うことができるのは、なんて幸せでしょう。
味噌煮込みうどん
冬になると特に食べたくなるのが、味噌煮込みうどん。そのための一人用土鍋は常備。熱すぎるので、蒸気穴のないフタを皿代わりにしてうどんを小分けし、ふーふー冷ましてから食べます。
味噌おでん
コンビニのおでんもみそだれを提供するようになったけれど…ほんとうの味噌おでんは、おでんに味噌をつけて食べるものではないんです!どて煮のように濃厚な味噌鍋にどっぷり長時間漬かったおでん!味噌が芯まで茶黒く浸透しているのが真のおでんなのですよ。
ちなみに、コンビニで見られるしょうゆ味の出汁のおでんは、関東煮(かんとに)と呼びます。(大阪では、かんとだき、と読む)
どて煮
牛すじや豚モツ、こんにゃくを豆味噌で長く煮込んだもの。味噌文化ではない大阪のどて煮とは濃さがぜんぜん違うんですよ。ごはんにのっけて食べる「どて飯」は至高の幸せ。
独特な喫茶店文化
ジモトでは、コーヒーを頼むと、必ずピーナツなどのおまけがついてくるんです。コーヒーだけ出てきて終わりなんて、ジモトを出て初めて知りました。
おまけが価格以上、モーニング
このモーニングセット、支払うのはコーヒー代なんですよ。通常の時間帯でもおまけがついてくるのに、朝はさらにトーストやゆで卵などがついてくるのが、ここでは当たり前なんです。喫茶店によっては、おにぎりや雑炊、赤だしが出てくるところも。意外とコーヒーに合うんですよ。
バケツとかタライとかありえないデカ盛り
(残念ながら、写真ありません。挑戦する勇気がないんです。)
プラスαのサービスだけじゃありません。ジモトのサービス精神の旺盛さは、どこから始まったんでしょうね。バケツいっぱいのパフェとかタライいっぱいのカキ氷とか、ここではよく見られます。
耐えられるのか、奇食メニュー
喫茶マウンテン…ジモトはもちろん県外にも知られる有名店。甘口抹茶小倉スパ、サボテンピラフ、ロバライス、あつげしょう、激辛かき氷など、味も見た目も想像できない奇怪なメニューの数々があり、量も極めて多いため、店名のマウンテンから、完食したことを「登頂」、食べ残したことを「遭難」と言う。そして、遭難者が多い。
みなさんはヴィレッジヴァンガードに行ったことがありますか?この「遊べる本屋」も名古屋で生まれたのです。思えば、名古屋気質が凝縮したような感じだなぁ、と。名古屋のお店はそんな、お客様を楽しませることを念頭に、雑多でニッチで濃いものが混じり合う自由な街なんだと思います。そんな感じで、コメダ珈琲でコーヒーを飲みながら、筆を置きます。ぜひ、名古屋に行ってみてください。