痩せている人も要注意!今からできる脂肪肝の予防&改善法
おじさんの病気じゃないんです!
最近、肥満や中年男性の病気だと思われていた「脂肪肝」が、ダイエットでほっそりボディを手に入れた人達にも急増しているそうです。
太っていないのに脂肪肝になるって、どういうことなのでしょう?
そもそも脂肪肝って何?
「脂肪肝」とは、肝臓内に脂肪がたまってフォアグラのような状態になってしまう病気です。ほとんど自覚症状がないまま「肝硬変」や「肝ガン」へと進行することもあり、命を脅かすことさえあります。
脂肪肝の主な原因としてお酒の飲み過ぎや肥満などがあげられますが、 肝臓病治療の第一人者、東海大学の西崎泰弘教授は〈食生活の乱れ〉も指摘しています。
例えば
- 甘いものやジャンクフードが好き
- アルコールの過度な摂取(※個人差あります)
- 過度のダイエットをしている
などの習慣がある人は痩せていても脂肪肝の可能性があるそう。
西崎教授の説明によると、「糖質・脂質の摂り過ぎやたんぱく質不足が血流を悪くし、肝臓で処理しきれなくなった老廃物が脂肪となって肝細胞内にたまってしまう」とのこと。
脂肪肝を予防&改善する方法とは?
「脂肪肝の予防&改善には、生活習慣を見直すといいでしょう。
●脂肪肝を防ぐ食材
1日の摂取カロリーに注意しつつ、良質なたんぱく質や抗酸化物質の多い野菜や果物を食べるようにしましょう!
【抗酸化物質の多い野菜・フルーツ】
- ブロッコリー ・スプラウト ・トマト
- ホウレン草 ・タマネギ ・リンゴ
- バナナ ・オレンジ ・グレープフルーツ など
他にも魚・赤身肉・大豆製品・海藻・きのこなどもおすすめです。
●1日2杯以上のコーヒーも効果的
三越総合健診センターの船津医師の健診データによると、1日2杯以上コーヒーを飲む人は脂肪感発症率が低いという結果がでています。脂肪肝の予防にコーヒーを飲むのも効果的なようです。
●運動で脂肪肝を改善する
2015年3月に肝臓専門誌に掲載された筑波大学の研究によると、速歩きなど強めの運動を3カ月間してもらったところ、週250分以上を歩いた人は肝臓の脂肪が減って症状も改善がみられたといいます。
これは、1日に換算すると大体30分程度の早歩きをしたことになります。
ちょっとした移動の時には、なるべく徒歩&早歩きを意識してみましょう。
●しっかり睡眠をとる
睡眠不足になると、血糖値のコントロールがうまくいかなくなるために脂肪肝と糖尿病を併発しやすくなるそうです。1日に6時間以上の睡眠をとりましょう!
また女性は更年期頃から脂肪肝のリスクがグンと高まるそうです。
脂肪肝対策はこれをやったら大丈夫!というものはありません。
だからこそ、若いうちからコツコツと、脂肪肝に気を付けて健康な体を目指して下さいね!